代用有価証券FXの概要とメリット・デメリット

代用有価証券FXの概要とメリット・デメリット
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高配当株、株主優待、インデックス投資での長期投資利回りは年4~5%。FXの利回りは月1~2%。誰しもが「1%、いや0.5%でもいい!利回りを上げたい!」と願っています。

改善できそうな点を探してみると、次の内容が浮かんできます。

  • 長期保有の株式をどうせならもっと活用したい。
  • FXで拘束されている現金をもっと活用したい。

ここで提案したいのが、株式・ETFを活用してFXもできる「代用有価証券FX」。私の場合はETFでインデックス投資をしながら、代用有価証券FXでFXをするスタイルを2年以上継続し、今では月10万円程度利益を上乗せすることができています。

こちらの記事では、株式・ETFを活用する代用有価証券FXの概要とメリット・デメリットを紹介しています。ぜひ最後までご覧いただき、御自身の運用に取り入れることができないか検討してみてください。

この記事で分かること
  • 代用有価証券FXの概要とメリット・デメリット
  • 代用有価証券FXのよくある質問と回答

この記事を書いている人

  • メインは代用有価証券FX×ETF積立で1,500万円以上運用
  • NISA、iDeCoでの投信積立、暗号資産積立など分散投資
  • 元税務署職員/FP2級
  • 30代夫婦・2人の子ども/持ち家ローン有り

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目次

代用有価証券FXの概要

代用有価証券FXの概要
代用有価証券FXの概要(引用元:DMM FX
トリプルA

代用有価証券FXって何よ。言葉の響きからして怪しいわ。

おてぴ

簡単に言うと、株式(国内上場のETFを含む。)を担保にしてFXができます。

一般的なFX(外国為替証拠金取引)は、FX口座に現金を入金、それを担保に為替取引を行う信用取引です。代用有価証券FXは、現金でなくても、保有している株式を担保に為替取引を行うことができるサービスです。

株式投資をしている人であれば、現金や保有株式を担保に、さらに株式の売買ができる信用取引を知っている方は多いでしょう。それと同じことです。

トリプルA

それって何がそんなに魅力的なの?

おてぴ

株主優待、高配当、インデックス投資をしている人は、それらを活用してFXができます。
逆に、FXをしている人は、拘束されている現金の代わりに株式を購入して担保にすることで、値上がり益や配当、株主優待をゲットすることができます。

代用有価証券FXを提供しているのはたった4社です。株式を活用してFXに利用できる金額(証拠金)は4社とも共通しており、株式評価額の70%相当額となっています。

株式が100万円分あれば70万円分の資金としてFXが可能です。

ガチホの株式で、現金の入金なしにFX運用ができる。

FXで拘束している現金で、株式投資ができる。

これが代用有価証券FXの最大の特徴です。

トリプルA

これまで株式の運用に回す一方で遊ぶお金がなかったんだよね。。。FXで利益を出して遊ぶお金にできるじゃない!!

おてぴ

反対にFXで現金を拘束されて外食するお金がなかったよって方、株式に回して配当で外食行けます!これまでどおりFXができます!!

次から代用有価証券FXのメリットやデメリットを紹介していきます。

FXに抵抗がある方は多いでしょうが、私も株式投資をやっている状態からFXを始めています。次の記事程度の内容を理解しておけば全く問題なくFXができますのでご安心ください。

代用有価証券FXのメリット

代用有価証券FXのメリット
代用有価証券FXのメリット(引用元:DMM FX

上図のように、株式投資のメリットはそのままに、FXのメリットも兼ね備えることができます。ひとつずつ見ていきます。

ここから「代用する」という言葉が出てきます。代用は株式やETFをFXで利用するための手続きのことで、DMM FXの場合はスマートフォンアプリで数タップで行うことができます。

株式の配当

株式・ETFを代用中でも、配当を通常通り受け取ることができます。

おてぴ

高配当株を既に保有している方は、それらの株式をただ代用するだけで、FXの利益を上乗せすることができます。

反対にFXをしている方は、FXするために拘束されていた現金で株式を購入し代用するだけで、株式の配当をゲットしながら、これまでどおりFXができます。(証拠金は株式評価額の70%である点には注意です。)

トリプルA

「株式の配当利回り」+「代用有価証券FXの利回り」=「トータルの利回り」となるね。

代用有価証券FXは、通常どおり、株式の配当を受け取ることができる。

株主優待

株式・ETFを代用中でも、これまでどおり株主優待を受け取ることができます。

おてぴ

長期保有で株主優待がランクアップする銘柄もありますが、代用有価証券FXで利用中でも問題なくもらえます。

株主優待がもらえる株を既に保有している方は、それらの株式をただ代用するだけで、FXの利益を上乗せすることができます。反対にFXをしている方は、FXするために拘束されていた現金で株主優待がある株を購入し代用するだけで、株主優待をゲットしながら、これまでどおりFXができます。(証拠金は株式評価額の70%である点には注意です。)

トリプルA

「株式の配当利回り」+「株式の株主優待」+「代用有価証券FXの利回り」=「トータルの利回り」となるね。

代用有価証券FXは、通常どおり、株式の株主優待を受け取ることができる。

株式の値上がり益

株式・ETFを代用していても、通常どおり売買が可能です。

おてぴ

株価が急騰した銘柄を利益確定したいときや、株価が急落して銘柄を損切りしたいときでも売却が可能です。(ただし、FX口座での証拠金維持率が低いと売却ができない場合があります。)

値上がり期待で保有中、含み損で塩漬けだった株式を代用するだけで、FXの利回りを乗せることができます。反対にFXをしている方は、拘束されていた現金で成長期待の株式を購入し、代用しておけば、株式の値上がりをじっくり待ちながらもFXができます。(証拠金は株式評価額の70%である点には注意です。)

トリプルA

「株式の値上がり益」に「代用有価証券FXの利回り」を上積みすることができるね。

代用有価証券FXは、通常どおり、株式の売買ができる。

また、ETFが代用できることを活かして、インデックス投資をしながらの代用有価証券FXでFXができます。

トリプルA

ETFってよく分からないんだけど。。。

おてぴ

インデックス投資は非上場の「投資信託」で行っている人が多いですが、代わりに上場している投資信託の「ETF」=株式を利用してもインデックス投資はできます。

投資信託とETFの違いはこちらの記事で詳しく紹介しています。

つまり、投資信託を毎月コツコツと積立購入していた方は、投資信託と内容のほぼ変わらない国内市場のETF(上場投資信託)の購入に切り替えるだけで、代用有価証券FXが利用できます。

(ただし、auカブコム証券FXの場合、分配金受取型の投資信託であれば代用有価証券FXができます。)

おてぴ

私は特定口座の数百万円の投資信託を全て解約し、ETFを買い直しました。もちろん、これからの買付をETFに切り替えるのもOKです。

インデックス投資はETFを活用すれば、代用有価証券FXができる。

投資信託で手のかからない運用をしていた方にとっては面倒に感じるかもしれません。こちらの記事で私が投資信託からETFに切り替えた際のメリットやデメリット、注意点を紹介しています。少しはイメージが変わるかもしれません。

トリプルA

高配当株や株主優待、インデックス投資をやっている人にとっては、追加資金が必要となるわけでもなく、FXという資産運用をひとつ追加できるイメージだね!

おてぴ

逆にこれまでFXをしている人にとっては、拘束されていた現金を活用して、高配当や株主優待のゲット、又はインデックス投資の複利効果を上乗せすることができます。

資産運用の方法がひとつ増えるのは、リスク分散、利回り向上の観点からも大きいメリットと言えます。

FXの為替差益

FXの利益の出し方は株式投資の利益の出し方と同じです。通貨を低いところで買って高いところで売る(又は高いところで売って低いところで買う)。これまで株式投資をしている人にとってはイメージしやすいと思います。

トリプルA

FXって危険なんでしょ。

おてぴ

FXは危険というイメージが強いのは株式投資よりもレバレッジを利かせてしまう人が多いからです。

株式投資の場合、一般的に3.3倍のレバレッジをかけることができますが、国内のFX会社では一般的に25倍まで利かすことができます。

トリプルA

少ない資金で大金を動かしてしまう場合にリスクを取り過ぎちゃうのね。

おてぴ

資金に応じた運用をすれば株式投資もFXもリスクは変わりません。FXの方が危険すぎるなんてことはないのです。

代用有価証券FXは、株式投資の利回りに加えて、為替差益を狙うことができる。

FXのスワップ益

スワップ益とは金利の差額調整額のことです。FXをしたことがない方は聞き慣れないかもしれませんが、F割と重要です。説明は引用します。(タップで拡大できます。)

スワップポイントとは
スワップポイントとは(引用元:DMM FX

具体例をあげると、2024.7.30のDMM FXのドル/円のスワップは223円です。ドル/円を1Lot(取引単位)保有して1日経つと223円もらえるといった具合です。

おてぴ

スワップは、日々変化するし、証券会社によっても値が異なります。

また、実際には1日ごとにもらったり、払ったりするわけではなく、そのポジションを決済したときに決済益(決済損)と清算されます。簡単にいうと、プラススワップだと上乗せしてもらえる、マイナススワップだと差し引かれます。

トリプルA

FXをしたことがないと難しく感じいけど、すぐ慣れるよね。

代用有価証券FXは、株式の運用に加えて、スワップ益を狙うことができる。

利益再投資

代用有価証券FXの真骨頂はこれです。

利益を再投資することができる。

株式投資やインデックス投資で高配当や株主優待、値上がり益をゲットしながら、それらを代用し、FXをを行います。

おてぴ

そして、FXで利益を出せればその利益でさらに株式やETFを購入できます。

トリプルA

え、これはまた株式評価額の増、つまり、さらに代用してFXができる。。。

そう、繰り返しです。

これまでの株式購入を入金に頼っていたとしても、今後はFXの利益分も買い増しに充てることができるのです。

代用有価証券FXのデメリット

株式投資やFXが簡単になるわけではない

これが超重要。声を大にして言いたい。

トリプルA

株式投資もFXも簡単じゃないよね。

おてぴ

そして代用有価証券FXを始めたからといって、そのどちらかが簡単になるわけでもありません。

それぞれで結果を出す必要があることに変わりはありません。

代用有価証券FXで株式投資、FXが簡単になるわけではない。

資金管理をしっかりする必要がある

株式だけ、又はFXだけをやっていたとしても、資金管理はもちろん重要です。

おてぴ

しかし、代用有価証券FXではより一層の資金管理が求められます。

株式評価額の上昇時にはあまり気になりませんが、下落時はその分FXに利用できる資金も減っていることを意味します。

おてぴ

証拠金が一定以下になるとFXではポジションのロスカット(強制決済)もあり、それでも資金が足りない状態で入金もしなかった場合には、代用している株式も強制決済されます。

ロスカットの詳細は割愛しますが、まずは現金割合を高めにするか、FXのポジション数を抑えるなどしておきましょう。慣れてきてからそれなりのリスク・リターンを狙っていきましょう。

代用有価証券FXはより一層の資金管理が必要

代用有価証券FXの利用者の声

実際の利用者の感想を見てみましょう。

おてぴ

株式投資からFXを始めた方も、FXから株式投資を始めた方もいるようです。

トラリピFXの確定利益や配当金でさらに株式やETFを購入している方も多いですね。

トリプルA

これから始めようとしている方もいるみたいね。

代用有価証券FXを始める手順

ここまでで代用有価証券FXの魅力が分かってきたと思います。具体的に代用有価証券FXを始める手順を紹介しておきます。

STEP
代用有価証券FXができるFX会社で口座開設

代用有価証券FXができるの次の4社と限られています。いずれかで口座開設をしましょう。おススメは運用資金が大きいならDMM FX、運用資金控えめならauカブコム FXがおススメです。

4社の比較はこちらで行っています。自分に合った代用有価証券FXができる会社を選ぶことが大事です。

STEP
株式を購入 or 株式の移管

口座開設したFX会社(選択で証券口座を同時に開設できます。)で株式を購入する。

または別の証券口座で現在保有している株式があれば「株式の移管」を利用することで、新たに購入する必要はありません。次の記事で移管方法を紹介しています。

STEP
株式の代用

アプリやPCサイトから保有株式の代用を行います。代用は数ステップで行うことができ、翌日からFXに利用できます。

具体的にDMM FXでの代用手順について、次の記事で紹介しています。

STEP
代用有価証券FXで取引

株式の代用が反映されればFXの取引が可能です。

代用有価証券FXでよくある質問

どこの証券会社、FX会社でできるの?

現在、次の4社で提供されています。

株式を代用するって面倒じゃないの?

4社とも複雑な手続きなく株式を代用することができます。代用できる時間や反映時間は各社で差がありますが、パソコンや一部の会社はスマートフォンアプリから代用が可能です。

現在保有している株式も代用有価証券FXに使えるの?

代用有価証券FXができる4社の証券口座で保有していれば、そのFX会社でそのまま利用できます。4社以外の証券会社で保有している場合は、移管処理により証券会社を移行することができます。

私自身もSBI証券で株式を保有していましたが、全てDMM 株に移管して行っています。

投資信託を代用有価証券FXに利用したいんだけど。

投資信託が必須であればauカブコム証券一択です。

しかし、投資信託とETFは大差ないため、投資信託必須という条件を外して代用有価証券FXが可能な4社のスペックを比較することをおすすめします。

代用有価証券FXで本当に利益が出るの?

代用有価証券FXを始めたからといって、株式投資が簡単になるわけでも、FXが簡単になるわけでもありません。必要資金を抑えながら、株式投資、FX運用それぞれを行うことができるというだけで、利益が出るかはやり方しだいです。

私はインデックス投資・高配当株投資にFXを加えて、結果を出してきています。運用実績を随時更新していますので参考にしてみてください。

まとめ

代用有価証券FXの概要や、メリット・デメリットをまとめると次のようになります。

メリット
デメリット
  • 保有している株式・ETFの活用で現金の入金なしにFX運用ができる。
  • FXで拘束されている現金で株式投資ができる。
  • 株式の配当や株主優待、値上がり益の利回りを加えることができる。
  • ETFによるインデックス投資をしながらFXができる。
  • FXの為替差益・スワップ益を加えることができる。
  • FXの利益でさらに株式やETFを購入する再投資により、入金以上の投資が可能。
  • 代用有価証券FXを始めたからといって、株式投資が簡単になるわけでも、FXが簡単になるわけでもない。
  • 株式投資だけ、FX運用だけに比べて、より一層の資金管理が必要がある

株式投資のみの方がFX運用に、FX運用のみの方が株式投資に、少しでも興味をもち投資手法が増えることを願っています。

おてぴ

興味ある方はこちらから口座開設いただけるととってもとっても励みになります。応援よろしくお願いします。

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今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

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代用有価証券FXの概要とメリット・デメリット

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この記事を書いた人

30代/元税務署職員/FP2級/妻と子2人
持ち家のローン地獄と戦いながら、代用有価証券FX×ETF積立をメインに約1500万円運用中
積立NISA/iDeCo/仮想通貨積立/高配当株/株主優待などに分散投資

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