FXでの両建てとは、ある通貨ペアについて、買いポジションも売りポジションも持つことです。
両建てについては、FX会社によって取扱いが異なります。
こちらの記事では、代用有価証券FXができる4社の両建ての取扱いについてまとめています。
代用有価証券FXができるFX会社の両建ての取扱いについて知りたい。
両建ての要否について知りたい。
- 画像はタップして拡大できます。
- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任お願いします。
代用有価証券FXができるFX会社の両建ての取扱い

両建てができるかどうかでポイントとなるのは2点です。
- そもそも両建てができるか。
- 両建てができる場合のポジション証拠金は両方(売りと買い)必要か。片方だけでいいか。
これらについて、まとめると次のようになります。
SBI FX α | DMM FX | マネパ | auカブコム | |
---|---|---|---|---|
両建ての可否 | できる | できる | できる | できる |
ポジション証拠金 | 多い方のみ必要 | 両方必要 | 多い方のみ必要 | 多い方のみ必要 |
海外のFX会社ではそもそも両建てをできないところもあるようですが、今回紹介する4社ではいずれも両建てが許容されています。



各社の詳細について見てきましょう。
SBI FX αの両建ての取扱い
サイトでは次のように書かれています。





SBI FX αでは両建てが許されています。



ポジション証拠金は売り、買いの大きい方のみでいいのね。
このとき注意したい点があります。
両建てしている場合のポジション証拠金は売り又は買いの大きい方のみになっているので、小さい方のポジションを決済したところでポジション証拠金は減りません。
追証やロスカットが近いときなどでポジションの損切りを考えている場合は注意しましょう。
>>ット証券No1の呼び声<<
DMM FXの両建ての取扱い
公式サイトでは次のように書かれています。





DMM FXでも両建てが許されています。



ポジション証拠金は売り、買いの両方必要になることに注意ね。
代用有価証券FXができる4社の中で、売りと買い両方にポジション証拠金が必要となるのはDMM FXだけです。
両建ては経済的合理性を欠く取引とされている中、DMM FXでの両建ては、より経済的合理性を欠く内容となっています。
>>スワップ・使いやすさ抜群<<
マネーパートナーズの両建ての取扱い
公式サイトでは次のように書かれています。





マネーパートナーズでも両建てが許容されています。



ポジション証拠金も売り、買いの大きい方のみでいいね。
追証やロスカットが近いときなどでポジションの損切りを考えている際には、小さい方のポジションを切っても証拠金維持率は回復しないので注意しましょう。
>>約定力、連続予約注文に定評<<
auカブコムFXの両建ての取扱い
公式サイトでは次のように書かれています。





やっぱりauカブコムさん、冷たい感じね。



auカブコムFXでも両建てが許されています。



ポジション証拠金も売り、買いの大きい方のみでいいね。
ロスカットが近いときなどでポジションの損切りを考えている際には小さい方のポジションを切っても証拠金維持率は回復しないので注意しましょう。
ちなみに、auカブコムFXでは次の記事で紹介しているとおり、追証が発生した場合に一部損切りのポジション決済をしても、追証は解消されません!


auカブコムFX利用者は注意しましょう。
>>少額から始めたいなら<<
両建ての要否
各社の両建ての取扱いのQ&Aの中で頻繁にでてきますが、両建ては一般的に「経済合理性を欠く取引」とされています。
その理由は
- 売りと買いでスプレッド(取引コスト)が二重にかかる。
- 売りと買いのスワップの合計はマイナスである。
- ポジション証拠金が二重で必要となる。(DMM FXのみ)
などが挙げられます。
スプレッドについては、もちろん売りと買いを保有するたびに二重で負担していることになりますね。
また、売りと買いのスワップは必ずマイナスになるように設定されているので、長期で保有してしまうとスワップがもったいないです。



為替での損益は動かなくなるけどスワップ分は必ず損をするね。



それだけじゃないんだ、両建ては上記の内容以上にひどい状況になってしまう場合もあるよ。
上記の内容以上に怖い、陥ってしまう状況として
- 両建ての解消時期が難しい。
- 証拠金が拘束され身動きがとれなくなる。
が挙げられます。
プロのトレーダーの場合、売りの保有に対して徐々に買いを増やしていき、トレンドが転換した時点で徐々に売りを解消していくなど、手法として両建てがあります。
しかし、プロでない方が両建てをしてしまうと解消のタイミングが非常に難しいです。



僕も株で両建てして解消のタイミングが分からずトータルで負けるという経験が何度もあります!



自慢げに言うんじゃないよ!
両建てする際には、必ず両建てを解消するタイミングもシミュレーションした上で行いましょう。
もう一点の、証拠金が拘束され身動きがとれなくなるについて。
両建てする際の理由としては、ある通貨ペアで一方的に為替が動いたとき、証拠金維持率が低下したときが多いと思います。
もちろん、両建てもひとつの手です。
しかし、結局ポジション証拠金が拘束される、証拠金維持率もほぼ現状維持、新たな取引ができないことになります。



その通貨ペアのポジションが戻ってくるのを待つだけになり、時間の無駄とも言えます。



じゃぁ両建てってしない方がいいの?



一概にしない方がいいってわけじゃないよ。
自分の取引スタイルによって変わってきます。
例えば、代用有価証券FXをやっている人で、私のようにETF積立をメインに考えている場合、両建てするというのも十分あり得ます。



これについては別記事準備中です。
結局言えることは、両建ての解消タイミング、又はそれ以前に両建てする必要があるか、ここを考えた上で両建てするようにしましょう。
まとめ
今回は代用有価証券FXができるFX会社の両建ての取扱いについて紹介しました。
各社の両建ての取扱いについて再掲します。
SBI FX α | DMM FX | マネパ | auカブコム | |
---|---|---|---|---|
両建ての可否 | できる | できる | できる | できる |
ポジション証拠金 | 多い方のみ | 両方必要 | 多い方のみ | 多い方のみ |
ただし、本当に重要なのは先ほども述べたように両建てする必要があるかどうかです。
それを考えた上で両建てが必要であれば解消のタイミングまで考慮して行うようにしましょう。



代用有価証券FXができるFX会社については、次の記事で多くの項目を比較しています。参考にしてみてください。


コメント