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【解決策の提案】トラリピで大損する原因と失敗パターン5選
トラリピで検索すると大損、後悔などのネガティブな要素が多々出てきます。これを見て不安だ!止めよう!というのは時期尚早な気がします。
私自身トラリピを始めて2年になります。まだ確定利益<含み損の状態ですが、戦略等を試行錯誤しながら今年2023年中の逆転を目指して奮闘中です。
今回はトラリピで大損する失敗パターンを紹介し、それに対する具体的解決策まで紹介しています。
個人的見解を多く含んだ記事になっています。それでも、これからトラリピを始めようか悩んでいる人はもちろん、現在トラリピで多額の含み損を抱えて悩んでいる人に見ていただき、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
この記事を書いている人
- メインは代用有価証券FX×ETF積立で1,500万円以上運用
- NISA、iDeCoでの投信積立、暗号資産積立など分散投資
- 元税務署職員/FP2級
- 30代夫婦・2人の子ども/持ち家ローン有り
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トラリピで大損する原因と解決策
まずは結論から、次のようにトラリピで大損する失敗パターンと対策、具体的解決策を提案します。
失敗パターン | 対策 | 具体的解決策 |
---|---|---|
①通貨ペアがレンジ相場を形成していない | 通貨ペア選びを気を付ける | ・高金利通貨ペアを選択しない ・低相関の通貨ペアを選択する ・通貨ペア数を絞る |
②通貨ペアが分散されていない | ||
③マイナススワップの蓄積 | ||
④ロスカットレートを把握していない | ロスカットレートを把握する | ・ロスカットレートを確認する ・損切り金額を確認する |
⑤ポジションを持ちすぎる | ポジションを持ちすぎない | ・手動トラリピを始める ・通貨数増、トラップ数減 ・代用有価証券FXを始める |
保険をかけておきますが、個人的見解も多く含みます。参考にしていただき、自分の納得できるものからやってみましょう。
トラリピで大損するという評判・仕組み
まずはトラリピで大損したという評判を見てみます。いくつネット上からの意見を頂戴しました。
自動売買系はやはり儲からない。トラリピ、シストレ24、マネーハッチ。自動売買にはもう手を出しません。
トラリピは含み損がついてまわるし通貨ペアの現状況を把握しないでエントリーすると危険。
なんかトラリピがすごい事になってきた。とりあえず損切り決行して少しでもポジション減らそうと思う。まずは生き残れ。儲けるのはもう無理だ。
トラリピのマイナススワップ月6万ほど。損切りは考えてなかったんだけど、さすがに重い。利益で補填してる。厳しい時期がしばらく続きそうですね。
ユーロ円の円安が進み、残念な週末となりました。当分円安は変わりそうになし、マイナススワップはドンドン膨れ上がり、まさに地獄です。損切りは200万円以上の損失になるので考えてないけど、トラリピやってて損しかしない日々。
先日思い切ってトラリピのEURJPY他、損切りして今年の利益280万全部ぶっ飛ばしたよ。
これらは全てトラリピの仕組み・デメリットを反映しています。
- トレンド相場に弱い・含み損を抱えがち
- 一回あたりの利益は小さい・短期運用で利益が出にくい
- ある程度初期費用が必要になる
- トラリピの停止タイミングが難しい
- チャート分析の知識が増えない
- 自動トラリピの場合スプレッドが広い
- マイナススワップをどう抑えるか
こちらの記事で詳細を紹介しています。
このことからよくある失敗パターン5つを紹介します。
トラリピの失敗パターン5選
①通貨ペアがレンジ相場を形成していない(高金利通貨の誘惑)
トラリピ運用に失敗するパターンの一つが、高金利通貨を扱うことです。
FX業界で高金利通貨ペアとしてよく挙がるのがメキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円などです。
これらの高スワップは魅力的です。
しかし、高金利通貨ペアは綺麗な右肩下がりのチャートを形成することが多いです。(ただし、直近の円安でメキシコペソ/円、南アフリカランド/円は上昇傾向にあるなど、一概には言えません。)
例えばトルコリラ/円のチャートを見てみます。
トラリピは一定のレンジで、レートが乱高下することで為替差益を得る方法なのに、これだとトラリピをどこで始めても、含み損が膨れ上がるね。
今回は右肩下がりの通貨ペアでしたが、どちらか一方にだけ進むトレンド相場ではレンジを設定しずらく、設定してもすぐにレンジアウトしてしまう可能性があるため利益を出すことが困難です。
高いスワップポイントが魅力で「トラリピとスワップの両方で稼ぐぜ!」とした人が含み損に耐えきれなくなって大損切りという失敗パターンはよく見ます。
高金利通貨ペアでのスワップポイント投資をしたいのであれば、トラリピとは切り離して考え、自動売買を提供しているFX会社よりも条件のいいFX会社を選びましょう。
②通貨ペアが分散されていない(含み損急増の悪夢)
運用している通貨ペアが偏っているのもトラリピで大損する失敗パターンのひとつです。
2022~2023年ではクロス円売りを多く運用していた方が大損するの姿を多く見てきました。(自分も例外ではない・・・)
例えば、トラリピで加ドル/円と豪ドル/円とを過去のチャートからハーフ&ハーフで運用している場合、ほとんどの人は売りレンジとなります。(下図は適当に売り、買いを分けました。)
クロス円はほぼ同じ動きだから、円安でどっちも含み損が急増ね・・・
資金面又は精神面で耐えきれなくなった方が損切り、大損という失敗パターンです。
複数の通貨ペアを運用するのであれば、相関が大きいものを多く運用しないように心掛けましょう。
③マイナススワップの蓄積(ボディブロー)
これも、この数年の円安によって被害を受けた方が多い失敗パターンです。
トラリピは基本的に長期保有するポジションが多く発生するため、マイナススワップの大きい通貨ペアは注意が必要です。
しかも、注意していてもユーロ/円売りのスワップがプラスからマイナスに変わったのは記憶に新しいね。
トラリピでクロス円での設定が多いと思われる1,000円程度の建玉決済益に対して、マイナススワップが1,000円超え、損益マイナスになったという声もよく聞かれます。
しかも、マイナススワップが日々しんどく感じている状態は、もはやポジション数や含み損が大きい場合が多く、なかなか損切り・運用変更に踏み切れないね。
こうならないためにも、当初の通貨ペア選びは、相関が低いものを選択するなど慎重に行いたいところです。
また、各国の政策金利に目を見張っておけば大きく方向転換する際に、傷が浅い状態での運用変更も可能!トラリピは相場を読まないメリットがあるといっても、少しでも知識を付けていけば大損する可能性を減らすことができます。
私のマイナススワップとの付き合い方について、こちらの記事で紹介しています。
④ロスカットレートを把握していない(急騰・急落・含み損の恐怖)
ロスカットレートの未把握によって大損する可能性もあります。
具体的には急騰・急落時に含み損が増加して、焦って決済、損失を確定してしまう場合です。
底値で損切りする結果となり、その後に大きく値を戻すことも珍しくありません。(もちろん焦った結果の決済でなく、戦略を考えた上での損切りは有効です。)
トラリピは当初に考えていた資金量、レンジ幅を設定すれば、後は感情抜きで放置すればいいのがメリットです。(もちろん相場を読んでトラリピを仕掛ける方は除きます。)
トラリピの運用を開始する時点で一旦はロスカットレートを確認しておき、焦って決済をしないようにするのは最低限必要ね!
クロス円以外の通貨ペア(例えば、NZD/USDやEUR/GBPなど)は、円価格の変動によりロスカットレートが変動します。大きく円安に動いている際にはロスカットレートを再確認することをおススメします。
トラリピの運用設定の構築手順についてはこちらで紹介しています。
⑤ポジションを持ちすぎる(ポジポジ病の発症)
トラリピは、運用資金と運用レンジから、トラップ数(ポジション数)を設定するのが基本的な流れです
それを無視して、狭いレンジにトラップを集中したり、決済が少ないからとトラップ数を増やしたりするのは、基本の流れに沿っていません。大損する可能性大です。
また、基本の流れに沿っていても相場がレンジアウトする場合もあります。レンジアウト時の対応誤りはトラリピで最も判断が難しいです。
相場を予想しないというメリットがデメリットに反転します。この失敗パターンを見ておきましょう。
(失敗パターン1)
買いレンジの上抜け時、買いポジションをとってしまう(買いトラップを仕掛けてしまう)
上昇のトレンドが続いているときは気持ちいいですが、急落したときに大きな含み損を抱えてしまいます。当初考えていた運用資金、トラップ数は守って運用するのが賢明です。
もちろん、売りレンジを下抜けて売りを追加する場合も同様です。
(失敗パターン2)
売りレンジの上抜け時、買い又は売りポジションをとってしまう(トラップを仕掛けてしまう)
売りレンジを上抜けしてしまうと、ただただ含み損が増えていく一方です。そこで買いを追加(両建て)、又は売りの追加(ナンピン)という対応があります。
買いの追加(両建て)は、これ以上の含み損が増えないという安心感からやってしまいがちな対応。でも、投資初心者にとっては解除のタイミングがかなり難しい。往復ビンタを喰らう可能性もあるためおススメできません。
反対に、さらにポジションを持つ売りの追加(ナンピン)は、含み損の増え方がマシマシになっちゃう!これも当初の運用資金を超える対応で失敗する可能性が高いね!
個人的には、トラリピにおける賢明な対応は、損切り又は待ちです。
相場観がある人からすれば損切りを勧める方が多いですし、資金効率から考えてもそれがベターな選択と思われます。
でも、FXをトラリピから入った人にとっては、損切りはタイミングや精神面からハードルが高いわ!!
私の場合は、通貨ペアによっては半分損切りするラインを事前に決めています。いざというときに焦らないようにレンジアウト時の対応策は考えておきたいところです。
また、損切りのパターンについてこちらで紹介しています。
トラリピで大損しない解決策
上記のトラリピの失敗パターンへの対策、具体的解決策を提案します。(再掲)
失敗パターン | 対策 | 具体的解決策 |
---|---|---|
①通貨ペアがレンジ相場を形成していない | 通貨ペア選びを気を付ける | ・高金利通貨ペアを選択しない ・低相関の通貨ペアを選択する ・通貨ペア数を絞る |
②通貨ペアが分散されていない | ||
③マイナススワップの蓄積 | ||
④ロスカットレートを把握していない | ロスカットレートを把握する | ・ロスカットレートを確認する ・損切り金額を確認する |
⑤ポジションを持ちすぎる | ポジションを持ちすぎない | ・手動トラリピを始める ・通貨数増、トラップ数減 ・代用有価証券FXを始める |
対策をひとつずつ紹介していきます。
通貨ペア選びを気を付ける
次のトラリピの失敗パターンである①通貨ペアが相場を形成していない、②通貨ペアが分散されていない、③マイナススワップの蓄積に対して、「通貨ペア選びを気を付ける」という対策を提案します。
具体的には次の3つです。
- 高金利通貨ペアを選択しない。
- 低相関の通貨ペアを選択する。
- 通貨ペアを絞る。
高金利通貨ペアは過去のチャートから右肩下がりでトラリピ向きではありません(直近では円安により上昇傾向の通貨ペアもありますが)。高金利通貨のスワップが目的であればトラリピの必要はないと考えます。
自動売買を提供しているFX会社(例えばマネースクエアなど)はスワップの条件は良くないため、FX会社を変えて運用すべきです。
また、通貨ペアの選定において、私の場合は低相関であることを重視しています。
相関が小さい通貨ペアを選んでおけば、クロス円ばかりで円安による含み損急増!マイナススワップが急に大きくなった!なんてことは避けれられます。
ただし、低相関であるからといって、必ず違う方向で動くわけではないことに注意です。あくまで、無関係に動く傾向が強いというだけという点には注意が必要です。
最後に、通貨ペアを絞るについてですが、1口座につき2~3通貨ペアがいいと考えています。通貨ペアを広げすぎると相場急変時やトレンド転換時の対応が難しいです。
私自身、通貨ペアを決め打ちしていますが、本来は多少の相場観を持って、随時レンジ相場の通貨ペアを選択する方がベターと思っています(できていません!)また、直近のユーロ/円のようにスワップのプラス、マイナスが入れ替わって運用を変更したい場合などにも対応がしやすいです。
もちろん、個人的見解を多く含み、すくみ運用や多通貨ペアでの運用を良しとする方も多くいらっしゃいます。自分に合った通貨ペア選定を行いましょう。
私のトラリピの運用設定はこちらで紹介しています。
ロスカットレートを把握する
ロスカットレートを把握していないに対して「ロスカットレートを把握する」という対策を提案します。(当たり前すぎる・・・)
具体的には、ロスカットレート・損切り金額を調べていきます。必ず自分で調べてやりましょう。
この時、ロスカットレートだけでなく、必ずロスカット時の損切り金額を確認するようにしましょう。
ロスカットレートだけを見ると「まあ、ここまでいかないでしょ。」となぜか他人事のように考えがちです。
損切りされる金額を見ると「やばっ、こんなにお金なくなるの!?」と自分事で考えるようになるね!
同時にロスカットレートの手前であるレンジアウト時の対応を考えておけば一番いいですね。
ポジションを持ちすぎない
トラリピでポジションを持ちすぎるという失敗パターンに対して、「ポジションを持ちすぎない」という対策を提案します。(これもそのまますぎる・・・)
でもこの記事で一番大事なところです。
稼ぎたいからトラリピを始めた→トラップ・ポジションをいっぱい持ちたい!これは人間の性です。トラリピ愛好家なら誰しも通る道だと思っています。
しかし、一定の経験を積むとこれが大損への第一歩だと気付きます。そうなる前に早めに行動することが大事です。
具体的には手動トラリピの開始が有効です。自分を含め、FXをやったことのない人が自動トラリピから入ると、どうしても、どの程度リスクをとっているのか実感が湧きません。そしてなんやかんや時が経って含み損やばいじゃん、こんな感じです。
裁量とまでは言いません。裁量は私もできません。
ただ、自動でなく自分でトラリピの注文を入れるだけです。マネースクエアのIFD注文でもいいです。まずはやってみましょう。あまり難しく感じることはないと思います。
手動にするだけで、これまで実感することのなかったポジション数が頭に入ってきます。
そして手動トラリピを始めると1000通貨では注文の負担が大きいことに気付きます。ぜひ通貨数を上げて、トラップ数を少なくしてみましょう。
トラップ幅の狭い毎日のチャリンに慣れていると寂しい気持ちになるかもしれません。しかし、通貨ペアにも依りますが、実際の利回りはほぼ変わりません。
また、さらに一歩進めるなら代用有価証券FXがおススメです。現金でなく「株式」を担保にFXができます。
自動トラリピ、手動トラリピ、代用FXトラリピ、全て経験した私からすれば、数十万、数百万、数千万使ってトラリピだけをやっているのはメンタル負担が大きすぎます。失敗パターンにはまったときに取り返しが効きません。
ぜひインデックス投資や高配当株を買ってみましょう。それらを活用してトラリピをしてみましょう。トラリピでの利益確定に固執することが無くなります。
すいません、無くなるは言い過ぎました。ただ、資産運用のツールがほぼ負担なく一つ増え、メンタル負担も軽減される、まさに一石二鳥です。
次の記事で代用有価証券FXについて詳しく紹介しています。
まとめ
トラリピで大損する原因、失敗パターン、解決策を紹介してきました。
色々と述べてきましたが、結局は、自動では投資している意識が低くなりやすい=失敗しやすいということだと感じています。
事前の通貨ペア選びやロスカットレートの把握ももちろん大事です。それでも今回一番お伝えしたいのは、手動でやる方が投資している意識が高まり、知識も身に着けようとするバイバスがかかる=失敗しにくということです。
自動トラリピをされている方が、少しでも手動トラリピを始め、さらに一歩進んだ代用有価証券FXにも興味を持っていただけると嬉しいです。
こちらの記事で代用有価証券FXができるFX会社を徹底比較しています。
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