こちらの記事では、FX初心者の方向けに、トラリピの概要・メリット・デメリットについて詳しく紹介しています。
トラリピの概要やメリット・デメリットについて知りたい。
そもそもFXってどんなもの?って方はこちらの記事から先に読んでおきましょう。

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- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任お願いします。
FXのトラリピとは
トラリピの概要
トラリピとは「トラップ・リピートイフダン」の略称で、一般的にマネースクエアというFX会社が提供しているFX自動売買のことを指します。

最近は決めた価格で売買を繰り返すこと全般を指すこともあります。
マネースクエアが提供しているような設定すれば自動でトラリピしてくれるものを自動トラリピ、自分で注文をして行うものを手動トラリピと言ったりします。
リピートイフダンとは
まずはトラップ・リピートイフダンを分解して確認しましょう。



「イフダン」とはイフダン注文(IFD注文)のことを指します。
例えば、ドル/円を「130円で買ったら、131円で売る」といった新規注文と決済注文を同時に出す注文のことです。



「リピートイフダン」はイフダン注文を繰り返すという意味です。


リピートイフダンは、この注文範囲で為替が動けば売買が成立します。
しかし、この注文範囲を下抜け又は上抜けすれば売買が成立しないため利益の機会を逃してしまいます。


トラップ・リピートイフダンとは
この利益の機会損失を避けるために生まれたのがトラップ・リピートイフダンです。



先ほどのリピートイフダンを広い範囲に仕掛けます。


これにより、どの範囲に為替レートが来ても売買が成立するようになるため、機会損失を防ぐことができます。
株をやっている方なら想像できるかもしれませんが、トラリピとはいわゆる無限ナンピンと同じなのです。
トラリピのメリット
運用が簡単
通常、株やFXの裁量トレードは、今後上がるか下がるかを予想します。
このたった2分の1を当てられないから億万長者になれないわけですが、トラリピではもはや予想しません。



イフダン注文を仕掛ける範囲を考えるだけです。


上がっても下がってもいい、そういったスタンスで臨むトレード方法です。
想定した範囲内で為替が動き続ける限り利益は確定されていきます。
24時間自動で売買
マネースクエアなどが提供している自動トラリピの場合は、一度設定すればその後は自動でリピートイフダン注文が繰り返されるため、その後はほったらかし運用が可能です。
手動トラリピの場合は自分でイフダン注文をする必要があります。



自分でイフダン注文をいっぱいするのってめんどくさくないの?



最初は手間取るかもしれないけど、トラップ幅にもよっては十分対応が可能です。
また、FXは土日の除いたほぼ24時間取引が可能なため、株式投資と異なり売買ができる時間が長いとも言えます。
少額からスタートできる
一般的なFX会社の最低取引単位は10,000通貨が多いです。
その点、マネースクエアが提供している自動トラリピであれば1,000通貨から注文が可能であるため、少額から取引ができます。
特にFX初心者のうちはリスクを取りがちです。
トラリピの場合、一度の取引でドカンと利益を上げるのではなく、コツコツ利益を積み重ねるというスタイルであることを肝に銘じておきましょう。



ちなみに最近は1~1,000通貨単位の取引を提供するところも増えてきています。



自動トラリピでなく、手動トラリピであればFX会社の選択肢も増えるね。
乱高下する相場に強い
一般的にFXはトレンドに乗ることで利益を出す方が多く、乱高下する相場には入りにくいと言われます。
それに比べトラリピは、設定した範囲内であれば乱高下するほど利益が生まれることになります。
乱高下する相場では恐れてインできないなんてこともありません。
手数料無料で運用できる
マネースクエアなどが提供している自動トラリピは手数料無料で利用できます。



ただし、FXの実質的なコストであるスプレッドは広い傾向にあるため注意しましょう。
その点、手動トラリピであれば自動トラリピを提供しているFX会社に縛られることはありません。



スプレッドが狭いFX会社を選択できるね。
スマホでも取引可能
現在はほぼどこのFX会社もスマホアプリを提供しています。
いつでもどこでも確認が可能です。
感情に振り回されにくい
トラリピは裁量トレードとは違って決まったらレートで買って、決まったレートで売るというスタイルであるため、感情に振り回されずにトレードすることができます。



もしかすると最も大きなメリットかもしれません!



乱高下を恐れずに取引できるね!
トラリピのデメリット
トレンド相場に弱い
トラリピはレンジ相場で稼ぐ方法であるため、トレンド相場に弱いと言われます。
買いで入っているときに、レートが下がり続けるといつまでも買い下がり続けるため、決済がなくポジションを一方的に増やしていくことになります。
これがトレンド相場に弱いと言われる理由です。



逆に相場が反転したときがチャンスね。



買い下がり続けたポジションが一気に決済されていくという流れです。
含み損を抱えがち
下記の図を見ていただければ分かるとおり、基本的にトラリピは含み損を抱えた運用となります。


長期でコツコツと利益を積み重ねて、含み損よりも確定利益が大きい状態を目指していくスタイルです。
また、設定した範囲を超えるとリピート益もなくなります。



さらにレートが下がるとどんどん含み損が拡大するという事態にもなります。



最初に設定する範囲は慎重に決める必要があるね。
一回あたりの利益は小さい
FXが敬遠されがちな理由としてコツコツドカンという言葉があります。



コツコツ積み上げた利益がドカンとなくなるという意味です。
トラリピに限らずですが、細かく利益を積み上げていても、リスクを取りすぎていた場合、ショック相場(急激に為替レートが動くこと)で急にロスカットされてしまう場合があります。



ショック相場はいつ来てもおかしくないというスタンスで臨みましょう。



常にリスクを取りすぎていないか注意した方がいいね。
短期的な運用では利益が出にくい
トラリピは小さく利益を積み重ねるスタイルのため、短期的に大きな利益を出すのは難しいです。
仮に短期間で大きく利益を出そうと思えばかなりの資金量が必要か、もしくは少ない資金量でリスクを取った設定を行う必要がでてきます。



本来の感情に流されずにコツコツ稼ぐという特徴からも反れてしまうよ。



長期の運用であることを肝に銘じておこうね。
ある程度初期費用が必要になる



メリットで少額からスタートできるって言ってなかった?



リスクを下げるために、取引する通貨ペアを増やしたり、設定範囲を広くすると多くの資金量が必要になってきます。
初期費用を抑えようと思えば通貨ペアを絞り、トラップ数も控えておきましょう。
トラリピの停止タイミングが難しい
基本的にトラリピの停止のタイミングは次のときです。
- 十分な利益を確定し、含み損を超えているとき
- 範囲を外れて含み損が拡大したとき
1.十分な利益を確定し、含み損を超えているとき
トラリピは基本的に含み損を抱えた運用となりますが、長期で運用することによって確定利益が含み損を超えるようになります。



この確定利益が含み損を超えている状態のときにはトラリピの運用は成功したと言えるでしょう。
2.範囲を外れて含み損が拡大したとき
逆に範囲を外れて含み損が拡大したときは、当初の設定が甘かったと言わざるを得ません。
一度設定を練り直すか、自身での損切り水準を設けて、そこを超えたら潔く損切りする勇気が必要となります。



この損切りはかなり勇気がいります。



トラリピの停止のタイミングはかなり難しいのね。
チャート分析の知識が増えない
トラリピは範囲を決めたらここに来たら買う、ここに来たら売るという売買を繰り返すだけのため、良い意味でも悪い意味でも何も考えずにトレードが可能です。



一般的な裁量トレードで必要とされる、チャート分析などを行いません。
仮に裁量トレードで勝てるようになればそれはスキルとして身についていると言えるでしょうが、トラリピではこのトレードスキルがなかなか磨かれないと覚えておきましょう。
スプレッドが広い
スプレッドとは売値と買値の差のことで、FX会社への実質的な手数料のことです。



自動トラリピを提供しているFX会社のスプレッドは広い傾向にあります。
さらに利益はコツコツと積み上げる(売買頻度が高い)スタイルのため、どうしてもスプレッドコストが大きくなってしまいます。
これについても、手動トラリピあれば自身でスプレッドが狭いFX会社を選ぶことができます。



手動トラリピ、検討の余地は十分あるね!
マイナススワップをどう抑えるか
FXでは金利差としてスワップというものがあります。
プラススワップであれば決済益に上乗せされ、マイナススワップであれば決済益から差し引かれます。



トラリピにおいては保有したポジションを数年単位で保有することもあるよ。
マイナススワップでポジションを持った際には決済益よりもマイナススワップの方が大きくなるという事態も起こります。
自動トラリピを提供しているFX会社のスワップは、かなりひどいです!!



覚悟しておく必要があるのね。



手動トラリピを行うのであれば、スワップ条件のいいFX会社を自分で選ぶことができるよ。
トラリピをおすすめできる人
初めてFXを始める
トラリピは初めてFXを始める方におすすめできます。
自動トラリピであれば一度設定すれば放置できますし、手動トラリピでも同じように設定を考えればそれに従って取引するだけです。
ちなみに設定する項目は次のとおりです。
- 通貨ペアを選択
- 売り or 買いを選択
- レンジの上限、下限を設定
- 注文数(1,000通貨や10,000通貨)
- トラップの数を設定
- 利益幅を設定



裁量トレードは個人の感情が介入してしまうため、FXにおいては9割の人が負けると言われています。
トラリピであれば、上記のように設定して機械的に取引をすれば感情が介入しないため、長期運用であれば利益を積み上げることが可能性が十分にあります。
長期でゆったり運用できる
トラリピの場合、含み損を抱えながらの運用のため長期で運用することが前提となります。
下がっているときには買い下がり、上がっているときに利益確定していく、そういった流れの繰り返しのため、含み損を徐々に解消していき、利益を積み重ねていく運用です。



短期で一気に儲けたい、そういった考えで臨むとリスクを取りすぎてしまいます。



長期でゆったりと運用できる方にトラリピはおすすめだね。
ある程度の運用資金がある
トラリピは少額からも取引が可能ですが、理想としてはある程度の資金がある方が望ましいです。



うまく設定すれば月利1%は珍しくありません。
10万円なら月1,000円、100万円なら月10,000円の利益確定といった具合です。
FX初心者であれば最初は少額でスタートし、慣れてくれば毎月3万円など、積立するように資金追加して資金量を上げていくのもいいでしょう。
トラリピをおすすめしない人
独自の設定でトレードしたい
トラリピは初心者でも簡単に設定ができる一方、ある程度慣れてくれば物足りなさを感じることもあります。



多少の設定を変更してもいいんじゃない?



多少ならまだしも、大きくリスクを取りすぎてしまう人はトラリピに向いていないかもしれません。
ショック相場時に強制決済という事態にもなりかねません。
リスクを取る場合には、どの程度まで許容できるかを検討した上で臨みましょう。
設定を丸パクリする
トラリピの設定は多くの方がブログなどで公開しています。



それと同じ設定したらいいじゃない!?



そう、実は同じ設定にすることは全く悪くありません。
ただし、その設定でどの程度の利益を積み上げていけるのか、どの程度のリスクを負っているのかはやりながらでもいいので知っておく必要があります。
トラリピのまとめ
長くなったのでまとめましょう。



なんだかデメリットの方が多い気がするんだけど。



同じような内容がかぶっていたり、手動トラリピにすることで解消できるデメリットも多いからね。
デメリットの1,2は同じ性質のもので、3,4も同じ性質のものです。
また、デメリットの8,9はマネースクエアの自動トラリピに拘らなければ、条件のいいFX会社で手動トラリピをすることで解消できる内容です。
次にトラリピが向いている人、向いていない人をまとめておきましょう。
ちなみに、おてぴは手動トラリピをしています。
最新の運用実績はこちらをご覧ください。


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