先日人生で一番損切りしたという記事を書きました。
その額877,160円なり。
結構なポジションを損切りしましたが、ではどのポジションを損切りするのがいいのか。
今回はトラリピで損切りする適切な順番について紹介します。
トラリピでどのポジションを損切りするか悩んでいる。
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- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任お願いします。
トラリピで損切りする適切な順番
トラリピでは損切りする適切な順番があります。
今回私のように初めて大きな損切りする場合、どのポジションから損切りするか悩む方もいらっしゃると思います。
そして、漠然と
現在のレートから一番離れたやつ。
一番含み損が大きいポジションから切るんじゃないの?
と回答する方が一定数いると思います。
しかし、トラリピにおいては、一定の条件の元、それは誤りと言えます。
損切りは現在のレートから近い方から切った方がいいです。
トラリピでは含み損の小さいものから損切りする。
トラリピで含み損の小さいものから損切りする理由

損切るんだから大きな金額を損切った方がいいんじゃないの?



次の表を見てみてよ。
例えば、125円~135円で5円きざみの4ポジション、ユーロ/円=140円のときの含み損がこちら。
保有ポジション | 現行 | 奥から損切り | 手前から損切り |
---|---|---|---|
135 | -50,000 | -50,000 | 損切り |
130 | -100,000 | -100,000 | 損切り |
125 | -150,000 | 損切り | -150,000 |
120 | -200,000 | 損切り | -200,000 |
評価損益合計 | -500,000 | -150,000 | -350,000 |
現金100万円のときの証拠金維持率がこちら。
現行 | 奥から損切り | 手前から損切り | |
---|---|---|---|
現金 | 1,000,000円 | 650,000円 | 850,000円 |
評価損益 | -500,000円 | -150,000円 | -350,000円 |
純資産総額 | 500,000円 | 500,000円 | 500,000円 |
ポジション証拠金 | 224,000円 | 112,000円 | 112,000円 |
証拠金維持率 | 223.2% | 446.4% | 446.4% |



含み損の大きい方、小さい方どっちから切っても証拠金維持率が同じね。



これは証拠金維持率の計算式を見ても分かります。


純資産総額をポジション必要証拠金で割ります。(新規注文をしていない場合)
ポジション必要証拠金=現在レート×ポジション数×通貨数(10,000通貨)÷レバレッジ(25倍)



保有ポジションの約定レートは関係がないのね。
つまり、確定利益を減らしたくない損切りであれば、含み損の小さい方から損切りしたほうがいいということになります。
これにより、これまでの確定利益の減りも最小限にすることができます。
特にトラリピを代用有価証券FXで行っている場合、現金を失わない方が、株の暴落時に株やETFの購入に柔軟に対応できます。
トラリピで含み損の小さいものから損切りする条件
ただし、これには一定の条件があります。
それは、次のとおりです。
- トレード方法がトラリピ
- レンジに戻ってくると想定している
- 税金を考慮しない
トレード方法がトラリピ
トレード方法がトラリピの場合に限ります。



裁量トレードの場合は正直分かりません。
自分のルールに従って思うがままに切ってください。



投げやりね
レンジに戻ってくると想定している
トラリピはレンジを想定してトラップを仕掛けます。
その想定レンジに戻ってくると踏んでいる場合に、この含み損の小さい方から損切りするというのが有効です。
証拠金維持率は回復し、これまでの確定利益の減りも最小限に抑えることができます。
しかし、そのポジションに戻ってこない、もう上抜けする、又は下抜けする。
そう考えているなら、これ以上損失を大きくしないために、さっさと遠いポジションを損切りしてしまった方がいいです。
想定を超えている、その時点でそのトラリピの運用は破綻しているため、新しくルールを練り直すべきです。
税金を考慮しない
年末にはポジションを持ち直したり、損切りして、確定利益を減らすことによって所得を圧縮、税金を繰り延べするという方もいると思います。
その場合には、自分の裁量でどの程度損切りするか決めていくようになります。
トラリピの損切りの実績



あなたの場合も含み損の小さい方から損切りしたってこと?



それが違うんだ。



え、何してんのよ。
言ってることとやってること違うじゃない。
実際の私のユーロ/円売りの損切りがこちら。
ユーロ/円=141.35付近で損切りしました。
(実際には損切りレートがそれぞれ多少異なるため損切り額も完全には一致しません。)
保有ポジション | 現行 | 損切り後 |
---|---|---|
124.799 | -165,510 | 損切り |
125.6 | -157,500 | -157,500 |
126.4 | -149,500 | 損切り |
127.2 | -141,500 | -141,500 |
128 | -133,500 | -133,500 |
128.8 | -125,500 | 損切り |
129.4 | -119,500 | -119,500 |
132.4 | -89,500 | -89,500 |
133.5 | -78,500 | -78,500 |
134.5 | -68,500 | 損切り |
135.5 | -58,500 | -58,500 |
136.8 | -45,500 | 損切り |
評価損益合計 | -1,333,010 | -778,500 |
損切り額 | 554,510 |



すごく中途半端なことしてるじゃない。
私の場合は、各ポジションも狭く持ちすぎていたのを広めに調整したい。
この気持ちが強い結果こんなことになりました。



説得力ないわね。



まぁ超長期で考えれば大きく変わりはないと思っているよ。
まとめ
トラリピで損切りする適切な順番についてまとめます。
- FXの損切りは、含み損の多い方を切っても、小さい方を切っても、証拠金維持率の回復は同じ。
- トラリピの想定レンジ内であれば、含み損の小さい方から損切りした方が、確定利益の減りを抑えることができる。
- 代用有価証券FXでは現金を保有いていた方が株の暴落に柔軟に対応できる。
損切りを考えている方の参考になればと思います。
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