代用有価証券FXは、株式等の有価証券を代用する(差し入れる)ことで、現金(証拠金)として利用でき、FXができるというもの。
しかし、本当に全くの現金なしでFXができるのか。
これはFX会社により答えが変わってきます。 この記事を読めば、ほぼ現金不要で代用有価証券FXができるFX会社がどこなのかが分かります。
- 画像はタップして拡大できます。
- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任お願いします。
代用有価証券FXが現金0円でできるFX会社ランキング
まずは結論から、代用有価証券FXを現金0円でできるFX会社のランキングです。

後で各社の詳細を紹介するよ!


代用有価証券FXは本当に現金0円でFXができるのか
順番が前後しましたが、代用有価証券FXを提供しているFX会社は4社で、現金不要ランキング順に並べると次のようになります。
- DMM FX
- マネーパートナーズ
- auカブコムFX
- SBI FX α



代用有価証券FXは株を代用すれば現金なしでFXができるって聞いたけど本当?



実際には現金がほぼ不要でできるFX会社はさらに絞られるよ。
現金なしでFXができるかどうか、これは代用した株式等の有価証券がどの程度現金と同様に扱われるかによって変わってきます。
通常、株式等を代用すると株式評価額の70%が証拠金として利用できます。
(各社言い方が違いますので、当サイトでは代用証拠金ということにします。)



代用証拠金をFXの含み損にも適用できるのか、含み損を決済したときにも適用できるのかが焦点になるよ。
- 代用証拠金を含み損にも適用できるか。
- 代用証拠金を決済した損金にも適用できるか。
この2つの点について、上記4社を比較すると次のようになります。
DMM FX | マネパ | auカブコムFX | SBI FX α | |
---|---|---|---|---|
含み損への適用 | ||||
決済した損金への適用 |



では各社の詳細を紹介していくよ。
DMM FXの代用有価証券FX
DMM FXの場合、Q&Aに現金等が必要かどうか明確に記載があります。


現金がなくても、含み損を抱えていても、ポジション証拠金以上の代用証拠金があればいいですよとなっているため、それ以外で現金が不要と読めます。
これは通常の追証の話であり、代用証拠金が現金と同等に扱われることの証拠です。
また、毎日取引営業日のマーケットオープン時点で、純資産総額(現金+代用証拠金+評価損益)が不足になった場合に、株式が強制売却されます。



念押しでDMM FXに問い合わせもしたよ。







すごく丁寧な回答がきたね。
DMM FXはお客様サポートに力を入れていると自身のサイトでPRしているだけあって、説明が丁寧かつ質問内容から少し内容も広げた解説をしてくれています。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額100万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を300,000円の状態で、株の強制売却されないですよね?
(回答)されません。
DMM FXの結論としては、
代用証拠金が通常の現金と同様に扱われる。
代用証拠金を含み損にも、決済した損金にも、適用できる。



代用有価証券FXがほぼ現金不要でできるってことだね。
>>スワップ・使いやすさ抜群<<
マネーパートナーズの代用有価証券FX
マネーパートナーズの場合、公式サイトのサービス詳細に入金発生条件の記載があります。


マネーパートナーズの場合、受入証拠金とは現金のことを指します。
「受入証拠金がマイナスになった場合」とあるため、代用証拠金があれば現金0円であっても、含み損を抱えたり、決済して損金が発生することが最初から想定されています。
また、毎月月末時点で受入証拠金(現金)のマイナスが純資産額(現金+代用証拠金+評価損益)の50%以上になってしまうと代用有価証券の売却要請がきます。
そして、翌月15日までにマイナスが解消されなければ代用した株式を売却されます。



こちらも念のために問合せしたよ。





これまたなかなか丁寧な回答ね。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を10,000円を決済できますか?
(回答)できます。
ただし、受入証拠金がマイナス残高(-10,000円)になるから現金入れたりしてね。
毎月月末時点で、そのマイナスが純資産額(現金+代用証拠金+評価損益)の1/2以下にしておいてね。
マイナスが純資産額の1/2以上だと、代用預かりの株式等を売却しますね。
マネーパートナーズの結論としては、
代用証拠金が通常の現金とほぼ同様に扱われる。
代用証拠金を含み損にも決済した損金にも適用できる。
受入証拠金のマイナスが純資産総額の1/2以下にしておく必要がある。



ある程度の純資産額があれば、現金不要で代用有価証券FXができるってことだね。
>>約定力、連続予約注文に定評<<
auカブコム証券FXの代用有価証券FX
こちらもまずは証拠金のルールを確認しておきましょう。





なんか色々と書いてるわね。



少しずつ説明するよ。まずは下部分から。
簡単にいうと、追証には総額追証と現金追証の2つがあります。
- 総額追証
-
受入FX証拠金(auカブコムの場合、現金+代用証拠金のこと)が必要証拠金を下回っている場合に、現金の入金か代用有価証券の差し入れが必要です。
DMM FXの一つ目のQ&Aと同じ類のものです。
- 現金追証
-
決済して発生した損金が受入証拠金現金(現金のこと、代用証拠金を含まない)を上回っている場合に、すぐに入金が必要です。
その日の15:30までに入金しなければ株の取引もできなくなります。



次に上部分の解説だよ。
追証と判定された場合は、同日の15:00までに追加で現金の入金が必要です。
現金を入れなければ、今あるポジションは強制決済され、それでも口座残高がマイナスであれば新規取引不可となります。
つまり、代用証拠金があれば現金0円でも含み損を抱えることは可能ですが、その含み損を決済すると15:00までに現金の入金が必要です。
また、代用している株式等を強制売却する日については記載がありません。



ここも念のためauカブコム証券FXに問合せをしました。







少し冷たい感じがするわね。何回か質問したからかな。
あ、心の声が、、、
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を10,000円を決済できますか。
口座のマイナス残高は許容されていないため、代用した株はいつ売却されますか?
(回答)できます。
決済した損金が発生してから10営業日目までに入金がない場合は、保有資産の一部(相当額)を強制売却します。
auカブコム証券FXの結論としては、
代用証拠金は、含み損には適用できるが、含み損を決済した損金には適用できない。
損切りをして口座残高がマイナスになるような場合には、現金なしでの代用有価証券FXは困難。



確定利益があれば多少損切りもできるけど、そうでない場合には現金があった方がいいね。
現金を入金しなければならない判定も同日15:00で、早めの対応が必要となります。
>>少額から始めたいなら<<
SBI FX α の代用有価証券FX
SBI FX αでは、お取引注意事項に次のような記載があります。





まず確認したいのが、現金不足の判定式というところ。
実質保証金-代用充当評価額<0
となっています。
実質保証金(700,000円)は、「現金+代用証拠金」(1,000,000円)から「評価損」(300,000円)を引いたもの。
代用充当評価額(800,000円)は、「代用証拠金」(800,000円)のこと。
ここまでをまとめると、
実質保証金-代用充当評価額
=(「現金+代用証拠金」-「評価損」)-「代用証拠金」
=「現金」‐「評価損」>0



結局どういうこと?
式を見ると、現金が評価損を上回っている必要があるということになります。
つまり、SBI FX αでは代用した額をFXの評価損には適用できないということです。
では、次にいつ時点でこれを解消しなければならないのかを確認します。



これについても公式サイトに記載があるよ。


現金よりも含み損が増えた場合に、すぐに現金を入れる必要があったり、株が強制的に売却されるかというと、そうではありません。
SBI FX αでは毎月月末に現金不足判定処理があります。
2回の現金不足判定を受けても、なお現金の入金がない場合には7営業日以降に株式等の任意売却等が行われます。



そもそも含み損を決済できるのかという点について、SBI FX αに問合せしました。


質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXで含み損を10,000円を決済できますか。
(回答)できます。
決済して含み損を抱えた場合の現金を入金しなければならないタイミングは、含み損のときと同様で、現金不足判定処理までに入金が必要です。
また、株式等を売却されるリミットは翌々月の7営業日です。
SBI FX αの結論としては、
代用証拠金は、含み損や、含み損を決済した損金には適用できない。
トラリピのように含み損を必ず抱えるような場合には、現金なしでの代用有価証券FXは困難。



現金入金や株式売却までのリミットは猶予があるように思うけど、そもそもそんなギリギリの戦いはおすすめできないよ!
>>ット証券No1の呼び声<<
まとめ
今回は代用有価証券FXが本当に現金0円でできるのかを見ていきました。
代用有価証券FXができる4社のまとめを再掲します。
DMM FX | マネパ | auカブコムFX | SBI FX α | |
---|---|---|---|---|
含み損への適用 | ||||
決済した損金への適用 |
DMM FXとマネーパートナーズは、代用証拠金を含み損にも、含み損を決済したときのマイナスの口座残高にも適用でき、ほぼ現金と同様に扱われます。
(ただし、マネーパートナーズは純資産総額の1/2以下に限ります。)
auカブコム証券FXは、代用証拠金を含み損には適用できますが、決済したときのマイナスの口座残高には適用できないため、この場合は同日の15:00までに現金入金により解消する必要があります。
SBI FX αは、代用証拠金を含み損や決済したときのマイナスの口座残高には適用できないため、月末の現金不足判定処理までに、現金入金により証拠金を増やしておく必要があります。



各社の取扱いの差ってなかなか難しいわね。



でも代用有価証券FXで大事なところ!しっかり把握しておこうね!



代用有価証券FXができるFX会社のメリット・デメリットはこちらで紹介しているよ。
スワップが優秀なSBI FX α。SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
スワップ優秀、入出金手数料が幅広く無料、お客様サポート充実のDMM FX 詳細はこちら
取引単位が1,000通貨から。代用有価証券FXに投資信託を利用できるauカブコム証券 詳細はこちら
連続予約注文ができる。約定力100%のマネーパートナーズ 詳細はこちら
コメント