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【現金0円で運用】代用有価証券FXのFX会社ランキング
代用有価証券FXは、株式等の有価証券を代用する(差し入れる)ことで、現金(証拠金)として利用でき、FXができるという優れもの。
しかし、本当に全くの現金なしでFXができるのか。実はFX会社により取扱いが異なっており、答えが変わってきます。
この記事を読めば、本当にほぼ現金0円で代用有価証券FXができるFX会社がどこなのか分かります。代用有価証券FXを考えている方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている人
- メインは代用有価証券FX×ETF積立で1,500万円以上運用
- NISA、iDeCoでの投信積立、暗号資産積立など分散投資
- 元税務署職員/FP2級
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- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任で行っていただきますようお願いします。
代用有価証券FXが現金0円でできるFX会社ランキング
まずは結論から。本当に現金が0円で代用有価証券FXができるFX会社のランキングがこちらです。
代用有価証券の評価額が現金と同等に扱われる。
代用有価証券の評価額がFXのポジションの含み損や、損失確定した損金にも適用される。
公式サイト・・・【DMM FX】について詳しくはこちら
代用有価証券の評価額が現金とほぼ同等に扱われる。
代用有価証券の評価額がFXのポジションの含み損や、損失確定した損金にも適用される。
公式サイト・・・マネーパートナーズ
代用有価証券の評価額が含み損には適用される。
代用有価証券の評価額がFXのポジションを損失確定した損金には適用されない。(現金の入金が必要)
公式サイト・・・auカブコム証券
代用有価証券FXは本当に現金0円でFXができるのか
代用有価証券FXを提供しているFX会社は4社です。各社共通して、株式等を代用すると株式評価額の70%が証拠金として利用できます。(各社言い方が異なりますが、この記事では代用証拠金とします。)
代用有価証券FXの概要はこちらで紹介しています。
現金が不要な度合いをランキング順に並べると次のようになります。
- DMM FX
- マネーパートナーズ
- auカブコムFX
- SBI FX α
代用有価証券FXは株式を代用して現金不要でFXができるって聞いたけど、会社によって何か違うの?
現金を極力少なくFXが可能です。しかし、本当に現金無しでFX会社は絞られるよ。
「現金無しでFXができるか」、これは「代用した株式等がどの程度現金と同等に扱われるか」と言い換えられます。
現金と同等に扱われているかは、①代用証拠金をFXの含み損にも適用できるのか、②含み損を決済したときの損金にも適用できるのかが焦点になるよ。
- 代用証拠金を含み損にも適用できるか。
- 代用証拠金を決済した損金にも適用できるか。
この2つの点について、上記4社を比較すると次のようになります。
DMM FX | マネパ | auカブコムFX | SBI FX α | |
---|---|---|---|---|
含み損への適用 | ||||
決済した損金への適用 |
各社の取扱いを詳細に見ていきましょう。
現金0円で代用有価証券FXを行うための株式については、ETFによるインデックス投資をおすすめしています。こちらの記事で詳しく紹介しています。
DMM FXの代用有価証券FX
DMM FXの代用有価証券FXの場合、現金無しにFXができるのか明確に記載があります。
「現金がなくても、含み損を抱えていても、ポジション証拠金以上の代用証拠金があればいいですよ」となっているため、それ以外で現金が不要と読めます。
これは現金でFXをしている場合の追証の話であり、代用証拠金が現金と同等に扱われることを示しています。
念押しでDMM FXに問い合わせもしています。
ちなみに、毎日取引営業日のマーケットオープン時点で、純資産総額(現金+代用証拠金+評価損益)が不足になった場合に、株式が強制売却されます。
DMM FXはお客様サポートに力を入れているとPRしているだけあって、説明が丁寧かつ質問内容から少し内容も広げた解説をしてくれています。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額100万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を300,000円の状態で、株の強制売却されないですよね?
(回答)されません。
(DMM FXの結論)
代用証拠金が通常の現金と同様に扱われる。
代用証拠金を含み損にも、決済した損金にも適用できる。
マネーパートナーズの代用有価証券FX
マネーパートナーズの代用有価証券FXの場合、公式サイトのサービス詳細に入金発生条件の記載があります。
マネーパートナーズの場合、受入証拠金とは現金のことを指します。
「受入証拠金がマイナスになった場合」とあるため、代用証拠金があれば現金0円であっても、含み損を抱えたり、決済して損金が発生することは想定されています。
こちらも念のために問合せをしています。
サービス詳細にも記載がありましたが、毎月月末時点で受入証拠金(現金)のマイナスが純資産額(現金+代用証拠金+評価損益)の50%以上になってしまうと代用有価証券の売却要請がきます。
そして、翌月15日までにマイナスが解消されなければ代用した株式を売却されます。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を10,000円を決済できますか?
(回答)できます。
ただし、受入証拠金がマイナス残高(-10,000円)になるから現金入れてね。毎月月末時点で、マイナス残高が純資産額(現金+代用証拠金+評価損益)の1/2以下にしておいてね。
(マネーパートナーズの結論)
代用証拠金が通常の現金とほぼ同様に扱われる。
代用証拠金を含み損にも決済した損金にも適用できる。
※ 受入証拠金のマイナスが純資産総額の1/2以下にしておく必要がある。
ある程度の純資産額があれば、現金不要で代用有価証券FXができるってことだね。
auカブコムFXの代用有価証券FX
auカブコムFXの証拠金のルールを確認します。
簡単にまとめます。auカブコムFXの追証には、総額追証と現金追証の2つがあります。
- 総額追証
-
受入FX証拠金(auカブコムFXの場合、現金+代用証拠金のこと)が必要証拠金を下回っている場合に、現金の入金か代用有価証券の差し入れが必要です。
DMM FXのQ&Aと同じ類のものです。
- 現金追証
-
決済して発生した損金が受入証拠金現金(現金のこと、代用証拠金を含まない)を上回っている場合に、すぐに入金が必要です。
その日の15:30までに入金しなければ株の取引もできなくなります。
追証と判定された場合、同日15:00までに追加で現金入金が必要です。現金を入れなければ、今あるポジションは強制決済され、それでも口座残高がマイナスであれば新規取引もできません。
つまり、代用証拠金があれば現金0円でも含み損を抱えることは可能ですが、その含み損を決済すると15:00までに現金の入金が必要です。
また、代用している株式等を強制売却する日については記載がありません。
auカブコムFXにも問合せをして確認しています。
決済した損金が発生してから10営業日目までに入金がない場合は、保有資産の一部(相当額)を強制売却されます。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXでの含み損を10,000円を決済できますか。
また、口座のマイナス残高は許容されていないため、代用した株はいつ売却されますか?
(回答)できます。
また、決済した損金が発生してから10営業日目までに入金がない場合は、保有資産の一部(相当額)を強制売却します。
(auカブコムFXの結論)
代用証拠金は、含み損には適用できるが、含み損を決済した損金には適用できない。
損切りをして口座残高がマイナスになるような場合には、現金0円での代用有価証券FXは困難。
損切りをしない前提の場合はauカブコムFXも使えるけど、損切りも踏まえるなら現金が必要になるよ。
現金を入金しなければならない判定も同日15:00で、早めの対応が必要だね。
SBI FX α の代用有価証券FX
SBI FX αでは、取引注意事項に次のような記載があります。
現金不足の判定式を確認します。
「実質保証金-代用充当評価額<0」となっています。
口座状況の例を見ると、実質保証金(700,000円)は現金(200,000円)+代用証拠金(800,000円)から評価損(300,000円)を引いたもの。
ここまでをまとめると、
実質保証金-代用充当評価額
=(現金+代用証拠金-評価損)-代用証拠金
=現金-評価損>0
現金が評価損を上回っている必要があるということになります。
つまり、SBI FX αでは代用した額をFXの評価損には適用できないということです。
では、次にいつ時点でこれを解消しなければならないのかを確認します。
SBI FX αでは毎月月末に現金不足判定処理があります。
2回の現金不足判定でも現金の入金がない場合、7営業日以降に株式等の任意売却等が行われます。
そもそも含み損を決済できるのかという点について、SBI FX αに問合せしています。
質問と回答を簡潔にまとめると、
(質問)株式評価額1,000万円を代用、現金0円の場合にFXで含み損を10,000円を決済できますか。
(回答)できます。
決済して含み損を抱えた場合の現金を入金しなければならないタイミングは、含み損のときと同様、現金不足判定処理までに入金が必要です。
(SBI FX αの結論)
代用証拠金は、含み損や、含み損を決済した損金には適用できない。
含み損を抱える運用の場合、現金0円での代用有価証券FXは困難。
含み損を常に抱える運用の場合はSBI FX αは選択肢から外れるよ。多くの金額でレバレッジをかけるために利用するのがメインです。
まとめ
代用有価証券FXが本当に現金0円でできるのか、代用有価証券FXができる4社をまとめました。
DMM FX | マネパ | auカブコムFX | SBI FX α | |
---|---|---|---|---|
含み損への適用 | ||||
決済した損金への適用 |
DMM FXとマネーパートナーズは、代用証拠金を含み損にも、含み損を決済したときのマイナスの口座残高にも適用でき、ほぼ現金と同様に扱われます。(ただし、マネーパートナーズは純資産総額の1/2以下に限ります。)
auカブコム証券FXは、代用証拠金を含み損には適用できますが、決済したときのマイナスの口座残高には適用できません。この場合、同日の15:00までに現金入金により解消する必要があります。
SBI FX αは、代用証拠金を含み損や決済したときのマイナスの口座残高には適用できません。月末の現金不足判定処理までに、含み損以上の現金が必要です。
各社の取扱いの差ってなかなか難しいわね。
でも代用有価証券FXで大事なところ!しっかり把握しておこうね!
現金の要否以外についても、次の記事で詳しく比較しています。
各社のメリット・デメリットを個別でも紹介しています。
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