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代用有価証券FXトラリピのすくみ運用を紹介
代用有価証券FXをやっているけど、みんなどんな運用設定にしているんだろう?
こちらの記事では、おてぴが実際に運用している3通貨ペアによる簡易な「すくみ運用」の設定を紹介します。
代用有価証券FXの運用設定を知りたい。
FXのすくみって何?
(2022年9月10日追記)
2022年8月まで「すくみ運用」と「低相関運用」の2本立てでしたが、2022年9月から「低相関運用①」と「低相関運用②」に変更しています。最新の運用設定はこちらです。
トラリピの運用設定の正しい構築手順も紹介しました。
- 画像はタップして拡大できます。
- 本ブログの運用実績に偽りはありませんが、その他の投資に関する情報は個人的見解を含みます。投資に関する決定は自らの判断と責任で行っていただきますようお願いします。
代用有価証券FXの実績【すくみ運用】
まずは運用実績を示しておきましょう。
すくみ運用では「ユーロ/円売り」「NZドル/円買い」「ユーロ/NZドル買い」を行うよ。
次の画像は、実践しているすくみ運用の2か月間の運用実績です。
すくみ運用の確定利益は2か月で167,153円でした。
取引方法は手動トラリピという方法です。
トラリピとはトラップ・リピートイフダンの略で、決まったレートで買って売る、決まったレート売って買う単純な方法です。
詳細はこちらの記事で紹介しています。
基本的には含み損をかかえながらの運用です。
上図の時点での含み損は-115,097円でした。
では実際の運用方法を見ていきましょう。
代用有価証券FXについては次の記事で紹介しています。まだご存知でない方はぜひ一読ください。
代用有価証券FXの全体図【すくみ運用】
おてぴは代用有価証券FXをDMM FXでやっているため、10,000通貨での取引が前提となっています。
auカブコムなどの1,000通貨単位であれば資金1/10でも運用できます。
先ほども書きましたが、運用方法は手動トラリピです。
まずは運用資金。
現金+株式評価額=50万円以上としています。
現金は用意するつもりないよって方は、既に保有している株式50万円だけでも大丈夫。
現金+株式=50万円はハードルが高いわね!
結構な金額だけど、FXをトラリピで安全に運用しようと思ったらそれくらい必要になってくるよ。
運用の全体図はこちら。
通貨ペア | 売買 | 設定レンジ | トラップ幅 | 利益確定幅 |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 売り | 120円~150円 | 1円 | 1円 |
NZドル/円 | 買い | 55円~85円 | 1円 | 1円 |
ユーロ/NZドル | 買い | 1.45ドル~1.7ドル | 0.015ドル | 0.015ドル |
ポジション数は、50万円(2割現金)ごとに、ユーロ/円売りかNZドル/円買いをどちらか1つポジションをもっていいです。
さらに、ユーロ/NZドル買いを、ユーロ/円売りとNZドル/円買いの少ない方のポジション数まで持っていいことにしています。
自分が判断しながら運用する場合は、多少ルール以上のポジションを持つこともありますが、サイトに掲載する以上、より安全な方法を掲載させていただいています。
現金+株式評価額=50万円あたりユーロ/円売り1つ、NZドル/円買いどちらか1つのポジション。
さらに、ユーロ/NZドル買いを、ユーロ/円売りとNZドル/円買いの少ない方のポジション数まで持っていい。
代用有価証券FXで使用する通貨ペア【すくみ運用】
①ユーロ/円売り、②NZドル/円買い、③ユーロ/NZドル買いを運用します。
前提で考えたのは、トラリピ向きの通貨ペアである(レンジ相場、レンジ幅が大きくない、総推移が大きい)ことに加えて、スワップがプラスになるようにする異通貨ペアのハーフ&ハーフです。
それに加えて、すくみを活用できる通貨ペアがあるものです。
トラリピ向き
まずは一般的にトラリピ向きと言われる次の特徴を備えたもの。
- レンジ相場になっている
- レンジ幅が大きくない
- 総推移が大きい
いずれもFXをトラリピにおいては重要な項目です。
株式や投資信託のインデックス投資では、右肩上がりの成長を前提としています。
一方のFXのトラリピではレンジ相場を前提としています。
行ったり来たりの推移で利益を確保していきます。
このため、対新興国通貨の含んだ右肩下がりの通貨ペアを選ぶのでは得策ではありません。
(スワップ重視の運用は話が別です。)
先進国の特にレンジ相場になりやすい通貨ペアを選ぶのがいいと言われています。
自動トラリピの元祖マネースクエアが提供している次の表を見ても今回選択したユーロ/円とNZドル/円はランキング上位となっています。
※ 利回り重視運用は現在はすくみ運用と呼ぶことにしています。
異通貨ペアのハーフ&ハーフ
ポジションを長期保有することも多くあるトラリピ運用では、スワップが重要です。
そこで、買いでも売りでもスワップがプラスになるように、異通貨ペアのハーフ&ハーフとします。
売りでスワップがプラスの通貨ペアは限られているおり、ユーロ/円売り一択です。
ユーロ/円は貴重な売りスワッププラス族だよ。
買いでスワップがプラスの通貨ペアはいくつかあります。
おてぴは低相関運用も行っているため、できるたけ低相関運用にない通貨ペアで、すくみを活用できる通貨ペアを選択したところ、NZドル/円買いとなりました。
豪ドル/円と悩んだけど、スワップの大きさやレンジ幅からNZドル/円にしたよ。
※必ず最新のスワップを確認してください。
豪ドル/円とNZドル/円を比較検討を次の記事で紹介しています。
ちなみに、最近まで使っていたマネースクエアのユーロ/円のスワップは0円。
直近までわずかなプラスでしたがついに0円となってしまいました。(2022年1月頃)
買いスワップはマイナスで、売りも0円なんて冷酷!!
自動トラリピを推している会社は自動トラリピの手数料といった感覚でスワップ(金利差)やスプレッド(実質の売買手数料)がかなりきついです。
異通貨ハーフ&ハーフの効果について次の記事で検証しています。この検証結果からすくみ運用から撤退しました。
すくみの通貨ペアがある
そもそも「すくみ」ってなんだっけ?
すくみって何、、、すくみとはじゃんけんのようなイメージ。
FXにおいても上記のようなイメージで通貨ペアを選択することで、全体としての運用が安定します。
今回でいうと、ユーロ/円の売り、NZドル/円の買いに対して、ユーロ/NZドルの買いです。
上図のように各通貨でお互いに「売り」「買い」している状態。
つまり、3つの通貨で両建て状態。
3通貨を同じ数量売り買いし、パワーバランスが拮抗している場合、これを3すくみといいます。
ポジションを持っていても利益も損失もでないということになります。
(スワップの差は生じます。)
おてぴのすくみ運用はぎちぎちに全く同じ数量としているわけではないため、変動なしとはいきません。
ユーロ/円売りとNZドル/円買いのどちらかが行き過ぎた場合に若干緩和する程度のものです。
FX会社によって取扱いのない通貨ペアもあるため、NZドル/円買い、ユーロ/NZドル買い部分はFX会社に合わせて通貨ペアを考えよう。
実際の運用実績でも、NZドル/円買いの下落時にユーロ/NZドル買いが多く決済され、ユーロ/円とNZドル/円だけよりも安定感を増しています。
すくみ運用のデメリット
ユーロ/円売りに、NZドル/円の買い、ユーロ/NZドルの買いを追加するデメリットはないの?
それが、、、あります!
かなりの安全運用をしたい方やFX初心者の方は、①ユーロ/円売りだけにしましょう。
代用有価証券FXでユーロ/円売りのみを運用するメリットは大きいです。
過去の傾向からすると、〇〇ショック時には株価は下がり、安全とされている円は買われやすい傾向にあります。
例えば、株価50万円が20%減の40万円になってしまうと、証拠金は50万円×70%=35万円から、40万円×70%=28万円と、7万円ほど下がってしまう。
しかし、同時に円高になった場合、ユーロ/円売りのポジションを1つ持っていて、130円から129円に下がると、差1円×10,000通貨=10,000円の含み益(決済)が発生します。
つまり、株安で証拠金が7万円下がってロスカットの不安に襲われるときに、同時に仕掛けていたユーロ/円の売りが円高によって決済されます。
利益を出しながら、ポジション証拠金・発注証拠金が不要となっていくため、ロスカットの可能性は抑えられます。
リスクをとってNZドル/円買い、ユーロ/NZドル買いを追加すると、為替で均衡を計ることになります。
初心者編では株安を為替でカバーしましたが、すくみ運用ではそれができなくなることに注意だよ。
代用有価証券FXの運用設定【すくみ運用】
一覧と概要図を再掲しておきます。
通貨ペア | 売買 | 設定レンジ | トラップ幅 | 利益確定幅 |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 売り | 120円~150円 | 1円 | 1円 |
NZドル/円 | 買い | 55円~85円 | 1円 | 1円 |
ユーロ/NZドル | 買い | 1.45ドル~1.7ドル | 0.015ドル | 0.015ドル |
設定レンジ
ユーロ/円売り
120円~150円内であれば注文を仕掛けることにします。
ちなみにリーマンショック時の最安値は95.580円、リーマンショック以降の最高値149.690円です。
チャートの形から大まかに設定していますので、資金に余裕がある限りレンジ上限は追いかけます。
NZドル/円買い
55円~85円内であれば注文を仕掛けることにします。
ちなみにリーマンショック時の最安値は44.262円、リーマンショック以降の最高値94.062円です。
チャートの形から大まかに設定していますので、資金に余裕がある限りはレンジ下限は追いかけます。
ユーロ/NZドル買い
1.45~1.70ドルであれば注文を仕掛けることにします。
ちなみにリーマンショック時の最安値は1.43692ドル、リーマンショック以降の最高値1.99325ドルです。
チャートの形から大まかに設定していますので、資金に余裕がある限りレンジ下限は追いかけます。
注文する数・トラップ幅・利確幅
ユーロ/円売り・NZドル/円買い
ユーロ/円売りとNZドル/円買いについては、現金+株式評価額=50万円あたり、どちらか1つのポジションとします。
トラップ幅と利益確定幅は1円とします。
運用資金が多くなってきたらトラップ幅を0.8円や0.6円と狭めていきます。
トラップ幅を狭めても利益確定幅は1円のままです。
ただし、かなりの運用資金でないとトラップ幅を狭めることはおすすめしません。
50万円で1ポジションにしているから、狭めるとレンジ内でポジションを持てなくなるよ。
リピートできなくなっちゃうね。
ユーロ/NZドル買い
ユーロ/円売り、NZドル/円買いの少ない方のポジション数までポジションを持っていいこととします。
例えば、ユーロ/円売りが1つで、NZドル/円が3つの場合、1つまでポジションを持ってもいいです。
ただし、どちらか少ない方のポジションがさらに減っても、ユーロ/NZドル買いのポジションは減らさないことにしています。
トラップ幅と利益確定幅は0.015ドル(レートにもよりますが、おおまかに10,000通貨で11,000円くらい)とします。
もともとトラップ幅を0.01ドル幅(約7,500円くらい)にしていたのですが、R4.2のウクライナ危機でポジション数が増え、含み損が大きくなりすぎることが判明したため、0.015ドルに修正しました。
代用有価証券FXのリスクシミュレーション【すくみ運用】
DMM FXの場合、証拠金維持率100%を切ると追加証拠金が必要です。
さらに、証拠金維持率50%を切ると強制ロスカットされます。
他社の場合、証拠金維持率100%でロスカットされるところが多い気がするよ。
万一のときに50%までOKなのは助かるね。
ユーロ/円売りだけの場合のリスクシミュレーションを表にしてみました。
誰がみるのよ!こんな表!!
結論だけほしい方はこちらです!
- 100%株式の場合、20円逆行かつ株価30%減には耐えられず50%を切るが、逆行中に注文を取り消すだけでも50%以上を維持できる。
- 現金2割、株式8割であればより安全な運用ができます。
でも上の表はユーロ/円売りだけの場合でしょ。
複数通貨ペアのリスク管理表は難しいんだよ。
ですが、異通貨ペアのハーフ&ハーフで、かつすくみの通貨ペアがある状態だと、注文数が増えることによる証拠金維持率の低下はありますが、為替変動によるロスカットのリスクは軽減されると考えています。
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