当記事はプロモーションを含みます。
【買い方の正解】新しいNISAの非課税保有限度額の復活の注意点
新しいNISAでは売却しても非課税保有限度額が復活するというメリットがあります。
このメリットを活用するために知っておくべき、注意すべき点があります。
旧NISAから改善されたせっかくのいい制度なので、最大限活用できるように精進していきましょう。
- 新しいNISAでの非課税保有限度額の復活の概要
- 新しいNISAでの買い方
この記事を書いている人
- メインは代用有価証券FX×ETF積立で1,500万円以上運用
- NISA、iDeCoでの投信積立、暗号資産積立など分散投資
- 元税務署職員/FP2級
- 30代夫婦・2人の子ども/持ち家ローン有り
☆ポチっと大変励みになります☆
新しいNISAの非課税保有限度額の復活の概要
まずは新しいNISAの概要をおさらいしておきます。
- 非課税保有期間の無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
- 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
- 非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)
引用元:金融庁-新しいNISA
新しいNISAでは非課税保有限度額が1,800万円(成長投資枠の上限は1,200万円)となっています。
旧NISAでは年間40万円×20年間=800万円だったので嬉しい増額だよね。
そして、新しいNISAの目玉のひとつである非課税保有限度額の復活、これは銘柄を売却すれば消費していた限度額が再度増えるということです。
新しいNISAの非課税保有限度額の復活で注意すべき点
この非課税保有限度額の復活で注意した方がよいと感じる点を2つ紹介します。
- 金額は買付残高(簿価残高)で管理される。
- 復活はつみたて投資枠、成長投資枠それぞれで復活する。
ひとつずつ見ていきます。
金額は買付残高(簿価残高)で管理
金額は買付残高で管理されています。
例えば、NISAで1,800万円で買付していたものが、評価額3,000万円になっていたとします。
これを全て売却しても、非課税保有限度額が復活するのは1,800万円です。3,000万円が復活するわけではありません。
同銘柄を上昇トレンドに沿ってスイングトレードしていくような使い方だと、買付金額が上昇していき思ったより非課税のメリットを活かせないということも発生しそう。
個人的には、頻繁な売買よりもインデックス投資や高配当株投資に充てる方が非課税のメリットを最大限活かせると考えています。
つみたて投資枠、成長投資枠それぞれで復活
つみたて投資枠、成長投資枠はそれぞれで管理されています。
非課税保有限度額が復活するのもそれぞれで復活すると考えましょう。
2つの事例を紹介します。
前提として知っておくべきことは、NISA口座で1年間に購入できる金額!つみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円です。
(事例1)
オルカンを「つみたて投資枠」で買付金額1,000万円分を保有していたとします。
これをある年に全売却します。
トータルで復活する枠は買付金額である1,000万円ね。
しかし、1年間で購入できる金額はつみたて投資枠120万円と決まっているため、翌年につみたて投資枠で再度買付できるのは120万円です。(翌翌年以降、120万円ずつ復活というイメージ)
翌年、大暴落が来たからといって300万円分の購入はできません。
※つみたて投資枠の売却により、成長投資枠の限度額に余裕が出れば、成長投資枠での購入はできるようになります。
(事例2)
オルカンを「つみたて投資枠」で買付金額500万円分、「成長投資枠」で買付金額500万円分を保有していたとします。(つみたて投資枠で購入できる投資信託は成長投資枠でも購入できます。)
これをある年に全売却します。
トータルで復活する枠は買付金額である1,000万円ね。
先ほどと異なるのは、翌年に買付できる金額です。つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円の合計360万円が買付可能となります。
事例1のときは120万円ですが、事例2の方が翌年に再購入できる金額は跳ね上がります。
新しいNISAの非課税保有限度額の復活を有効に活用する方法
では、新しいNISAの非課税保有限度額を有効に活用するためには具体的どうしたらいいのか。
まずは自身の投資方針と向き合いましょう。
成長投資枠では、成長投資枠でしか購入できない銘柄を取引する、そんな投資方針であれば有効活用を考える余地はありません。成長投資枠でしか買えないので。
インデックス投資をしているんだけど、教育費などの大きな出費があるようなときに売却を考えているときはどうすればいいの?
インデックス投資に利用できるような投資信託は、つみたて投資枠でも成長投資枠でも購入できます。
そんなときは、全てをつみたて投資枠で購入するのではなく、つみたて投資枠と成長投資枠で半分ずつ購入するなど工夫すれば、翌年に再度購入するときに柔軟な買付ができるようになるね。
また、ETFなどでインデックス投資を行っている人であれば、翌年の非課税保有限度額の復活を考慮しながら年末頃にリバランスするのもおすすめです。
私が各口座で運用している銘柄はこちらで紹介しています。特定口座の銘柄を活用する方法も一部紹介していますので興味ある方はどうぞ。
コメント